お正月ってなに?由来や意味を子どもたちにわかりやすく伝えよう!

クリスマスが終わると、あっという間にお正月!

お正月って、大晦日や元旦、除夜の鐘や初詣、鏡餅に門松にお年玉におせち料理などなど・・・いろいろな要素があって、「こんな行事だよ」と子どもにわかりやすく説明するのってけっこう難しいですよね。

そこで今回は、保育所、幼稚園に通う3~5歳の子どもたちがわかりやすいように「お正月」の意味や由来をまとめてみました。
あくまで3~5歳児に向けた説明なので、難しい部分は省略したり、簡単な言葉に言い換えたりしています。内容や語尾など、話しやすいようにアレンジして伝えてあげてくださいね。

それでは、「お正月ってなんだろう?」のお話、スタート!

お正月ってそもそもなに?

もうすぐお正月。
でもお正月ってなんだろう?みんなは知っているかな。

お正月というのは、一年が無事に終わったことと、新しい一年が始まることをお祝いする行事だよ。
とってもしあわせで、おめでたいことなんだね。

お正月には、年神様という神様がお家にやってきて、家族みんなに幸せをくれるといわれているよ。
だからお正月が来る前に、年神様を迎える準備をしようね。

まずは家の中をみんなで大掃除しよう。
年神様は大事なお客様だから、お客様が来る前に、家をきれいにしておこうね。

年神様を家に招くために、門松やしめ飾りを飾るお家もあるよ。

門松は、年神様が家にくるための目印で、家の入口に飾っておくよ。

しめ飾りは、家をきれいにして、悪いものが入らないようにするおまじないだよ。玄関や神棚に飾ろう。

もちつきをしよう!

やってきた年神様は、鏡餅というお餅に宿るといわれているよ。鏡餅はお正月の間、年神様のお家になるんだね。

せっかく来たのにお家が無いと困ってしまうから、お正月の前にみんなで餅つきをして、鏡餅を作ろう。
蒸かしたもち米を臼に入れて、杵でペッタン!ペッタン!と何度も潰すとお餅になるよ。

どうしても餅つきができないときのために、最近ではお店にも鏡餅が売られているよ。

いよいよ年越し!

一年の終わりの日、12月31日を大晦日というよ。

一年の思い出を振り返りながら、お世話になった人に
「今年もお世話になりました。」「よいお年をお迎えください。」ときちんとお礼やあいさつをしよう。

大晦日の夜には、近くのお寺から「ゴーン」という鐘の音が聞こえてくることがあるよ。
それは「除夜の鐘」といって、お坊さんがお寺で大きな鐘を突いて鳴らしているんだよ。

人の心には、「煩悩」という良くない気持ちが108個もあるといわれていて、鐘を鳴らすと、一つずつその良くない気持ちが無くなるんだって。

だから年越しの夜には、除夜の鐘を108回も鳴らすんだって。

大晦日の日には、おそばを食べると幸せになるといわれているよ。
大晦日に食べるそばのことを、年越しそばというよ。

新しい年の始まり!

大晦日が終わって次の日、1月1日(元旦)になると、いよいよ新しい年のスタート。

周りの人に、「あけましておめでとうございます。」「今年もよろしくお願いします。」としっかり挨拶しようね。
年賀状っていうお手紙を出すのもいいね。

一年の最初に登る太陽は「初日の出」といって、年神様と同じだといわれているんだ。
だから元旦の朝には、初日の出を見に行って、太陽を拝む人がたくさんいるよ。

年神様だけじゃなく、住んでいる土地の神様やふだんお世話になっている神様に会いに行ってきちんと挨拶するのも大切だよ。

新しい年になって、初めて神社やお寺にお参りに行くことを初詣というよ。
お札やお守りをいただいたり、おみくじを引いてみるのもいいね。

おせちやおもちを食べよう!

お正月の準備をしっかりしていれば、みんなのお家にもきっと年神様が来てくれたはず。
おいしいおせち料理を食べて、みんなでお祝いしよう。

おせち料理には、幸せになるためのおめでたい食べ物がたくさん入っているから、好き嫌いせずに食べてみようね。

1月11日になったら、年神様のために作って飾った鏡餅を、手や木槌で割って食べるよ。これを鏡開きと言うよ。

お餅には、年神様の魂、「年魂」が宿っているといわれているんだ。
だから、お餅が入ったお雑煮やお汁粉を食べると元気に、幸せになれるんだって。

お餅を食べる時は、喉に詰まらせないように小さく切って、よく噛んで食べようね。

元気に、幸せになれる「年魂」が宿ったお餅。

昔は、家の代表の人が、そのお餅を家族みんなに分けてあげたんだって。
それが「お年玉」の始まりで、今ではお餅の代わりにお金をあげるようになったよ。
もしも周りの人からお年玉をもらったら、「ありがとうございます。」としっかりお礼を言おうね。

お正月はたくさん遊ぼう!

お正月は楽しく遊ぶことも大事だよ。
昔の子どもは、凧揚げや、独楽、福笑い、カルタ、羽根つきなどをして遊んだんだって。みんなは遊んだことあるかな?

昔の遊びにも、子どもが元気に、幸せに育つための願いが込められているんだよ。
とても楽しいので、ぜひ家族やお友だちみんなで遊んでみよう。

お正月のこと、わかったかな?
無事に新しい一年が始まることに「ありがとう」の気持ちをもって、
楽しいお正月を過ごしてね。

それではみなさん、
今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。

お正月の由来を紙芝居でわかりやすく伝えよう!

お正月ならではの文化はとてもたくさんあるので、全部説明しようとすると結構長いお話になりますね。
また年長さんでもしっかり理解するのは難しいものも多いので、これでもかなりの要素を省略しています。
(干支について、おせち料理の品目ごとの意味、書初めについて、獅子舞について、どんと焼きについてなど)

また意味や由来については諸説あり、地域や年代による部分もあるので、必要に応じて手直ししてくださいね。


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