「鬼は~外!福は~内!」と、みんなで元気に豆まき!
でも、どうして豆をまくんだっけ・・・?そもそも「節分」ってなに・・・?
今回は、保育所、幼稚園に通う3~5歳の子どもたちがわかりやすいように「節分」の意味や由来をまとめてみました。
あくまで3~5歳児に向けた説明なので、難しい部分は省略したり、簡単な言葉に言い換えたりしています。内容や語尾など、話しやすいようにアレンジして伝えてあげてくださいね。
それでは、「節分ってなんだろう?」のお話、スタート!
もうすぐ節分!
2月3日は節分。
「鬼は~外!福は~内!」と豆まきをしたことがあるお友だちもいるよね。
でも節分ってなんだろう?どうして豆をまくのかな?
「節分」っていうのは、季節の分かれ目のこと。
今は寒い冬だけど、もうすぐ暖かい春になるよね。
昔は、2月4日ころに春になって、新しい1年が始まると考えていたんだ。
だからその前の日の2月3日は、お正月みたいに大切な日だったんだって。
災いは鬼の仕業・・・!?
みんなは鬼って知ってる?
そうそう、ウシみたいに角が生えてて、トラの毛皮でできたパンツを履いているあの鬼だよ。桃太郎のお話にも出てくるよね。
昔の人は、病気や怪我、災害、冬の寒さなどの悪いことは、全部鬼の仕業だと考えたんだって。
だから春が来る前の節分に、鬼を追い払おうとしたんだよ。
でも、強くて怖い鬼をやっつけることなんてできるのかな・・・?
大丈夫。鬼にも苦手な物はあるんだよ。
鬼は、イワシっていう魚の臭いと、柊(ヒイラギ)っていう木の葉っぱのとげが大嫌いなんだって。
だから、焼いたイワシの頭を柊に刺して家の入口に飾っておこう。そうすると鬼が来ないんだって。
これを「柊鰯(ひいらぎいわし)」とか、「焼い嗅がし(やいかがし)」っていうよ。
それから、みんなも普段食べている「豆」も苦手なんだよ。
豆には不思議な力があって、投げつけると鬼をやっつけることができるんだって。
大豆を炒って、枡という四角い器に入れて、神様にお供えしておくと、鬼をやっつける力が強くなるんだって。これを福豆っていうよ。落花生っていう豆をまくところもあるよ。
みんなで豆をまこう!
さっそく、豆まきをしてみよう!鬼は目には見えないから、いると思ってまこうね。
お家の窓や玄関の扉を開けて、「鬼は外!」と言いながら外に向かって豆をまくよ。
きっと鬼は出て行ったから、こんどは窓や扉を閉めて「福は内!」と言いながら家の中に豆をまこう。
こうやって、家中の鬼を追い払うよ。
豆まきが終わったら、みんなで福豆を食べよう。自分の年の数か、もしくはそれに1個足した数の豆を食べると、幸せになれるんだって。
みんなはちょっとしか食べられないけど、おじいちゃんやおばあちゃんは豆をたくさん食べるのは大変だよね。
そんな時は福茶っていうお茶を飲んでもいいんだよ。福豆3粒と梅干しと塩昆布を入れて、お湯を注げば出来上がり。
恵方巻っていう巻き寿司を食べることもあるよ。
恵方っていう、その年の縁起のいい方向を向いて、願い事をしながら、何も言わずに食べるんだよ。
心の中にも鬼がいる・・・!?
鬼は家の中だけじゃなくてみんなの心の中にもいて、悪いことをさせるんだって。
お友だちに意地悪しちゃう、いじわる鬼・・・。
好きな物ばっかり食べて嫌いなものは残しちゃう、好き嫌い鬼・・・。
遊んだおもちゃを片付けない、ちらかし鬼・・・。
他にもいろいろ・・・!みんなの中にはいないかな?
もしも自分が直したい悪いところがあったら、節分に豆まきをしたり、福豆を食べたりする時に、心の中の鬼も追い払ってしまおうね。
節分のこと、わかったかな?
家の中の鬼や心の中の鬼をしっかり追い払って、気持ちよく春を迎えようね。
子どもにはちょっと難しい!?節分のあれこれ
現在では「節分」と言えばほぼ立春の前日(2月3日)のみをさしますが、
本来「節分」というものは立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをさし、年に4回あります。
また、豆をまく人も本来は一家の主であったり、年男、年女、厄年の人だったりするそうですが、現代では家族みんなで豆まきしてもいいそうです。
さらに、どうして豆が鬼を追い払うのかについても
「魔滅(まめ)=魔を滅する」
「豆を炒る=魔の目を射る」
などなど細かい理由がいくつもあるのですが、
幼児にはちょっと難しいことや、説明が長くなってしまうことから今回は省略しました。
節分の風習や豆まきの仕方は、地域によって本当に様々なので、必要に応じて手直しして子どもに伝えてくださいね。
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